社員の皆さんが、研修で学んだことを職場で確実に行動に移すような研修にするには
研修の参加人数は何人が適正だと思いますか?

 

研修企画担当者としては、少ない人数というよりは、1回に参加する人数をなるべく多くしてコストパフォーマンスを高めたいと思うのが素直なところだと思います。たしかに、参加人数を多くするとコストは安く抑えられるかもしれませんが、社員のみなさんの確実な行動変容を考えた場合、あらためて参加者人数について立ち止まって考えてみるのが効果的です。

 

弊社が、担当させていただくクライアント企業様のなかでは1回の人数を、行動変容が確実に起きるには、通常より何人まで人数を下げられるかを議論したり、または、何人で実施すると行動変容が最も起きるのかについて仮説を立てます。例えば、弊社で行っている研修のデザイン研修では、通常6名〜10名でお客さまからオーダーをいただくことが多いです。担当者も確実な行動変容を求めているからです。

 

もちろんテーマによって人数は異なります。研修ルームの広さやいままでの慣例で、”研修は24名でやるもの”などと決めつけないことが大事です。1回あたりの研修実施人数が少ないと、コストは、短期的には通常より少しかかりますが、職場での行動変容が起きて、成果が出始めるにつれて、結果的にコストパフォーマンスも上がってきます。また、それにより、目に見える形での確実な成果として現れるので、研修企画担当者の評価も高めることができるわけです。

もちろん、テーマによって、例えば、階層別研修などは、ある程度の人数で行うことも必要だと思います。それは、同期同士のつながり、ネットワークを強化することも意識すべき対象だからです。ただ、会社にとって、確実な行動変容を狙い、成果を発信していく場合には、対象者の選抜と人数規模をしっかりと考えることが大切になってきます。

行動変容という観点から考えたときに、必須研修でも任意研修でも社員のみなさんの行動を促すうえで、参加者が前向きに研修に参加することが前提になります。行動変容においては、研修前後の上司の関わりが最も成果に寄与することは、研究の知見でも明らかになっています。

しかし、企画段階でもっと意識することがあります。それは、フェーズに分けて、参加者の行動変容がより起こりやすくなるように全体設計することです。それにより、組織全体への確実な浸透を図ることができます。たとえば、ファーストステップとセカンドステップに分けます。ファーストステップでは、該当テーマに対して、手挙げで参加者募り、やる気のある人を対象に研修を行い、確実な行動変容とポジティブな雰囲気を創ることを目指します。

比較的少人数で実施し、実施後の丁寧なフォローをしながら確実な行動変容を起こし、現場を少しずつ変えていくことに注力します。それにより、目に見える形での確実な成果を創っていくわけです。前向きにとらえてくれる人とムーブメントを起こしていくことが結果的に組織全体の行動変容につながると考えています。一気にやろうとせず、その波を作っていく。このような考え方が行動変容を促す研修企画の一つのアプローチです

そして、セカンドステップとしては、まだ施策に対して前向きでない人が自ら参加せざるを得ない状況を創っていきます。これらの人が、参加いただくというところまで含めて企画段階で考えると全社への確実な施策の浸透が行われることになるわけです。

せっかくの研修の機会ですから、価値ある研修を創り出し、社員のみなさんの行動変容に確実に繋げられる研修をいっしょに創っていきませんか?お読みいただきありがとうございます。