初めて研修を社内で作る時の逆転の発想法
こんにちは。今日は、社内研修を開発する時の逆転の発想法についてお伝えしたいと思います
社内で研修を開発しようと思ってもなかなか手につかない理由の代表的なところとして、担当者が異動してしまい、社内に研修開発のノウハウが残らない、研修デザインが学術的過ぎていまいちピンとこない、などの理由が挙げられます。
社内の担当者は外部のプロとは異なりますので、当初はなかなかリッチなコンテンツを作れないのは仕方ありません。当面は、リッチなコンテンツは今まで通り外部にお願いしてよいと思います。一方、同時に社内研修も進めていくことができる方法があります。社内でやるときの方法は、もっとカジュアルなプログラムにしてしまうという方法です。もっとラフな学習の場でいいのです。事を確実に前に進めることが何より大切だからです。
一つ目の極意は、論点とディスカッションを組み合わせた研修プログラムにするという方法です。細かな設定やケーススタディなどを「一から開発する」という発想から一度離れましょう。
例えば若手社員の報連相に課題があり、先輩社員や上司が困っている現状が全社的にあったとします。ディスカッションの論点は、社内で困っている課題そのものになりますので、例えば、「報連相を怠ることによる上司への具体的な影響とは何か」「上司に報連相談をしないことによるあなたが失うものは何か」とか、「報連相する恐怖が湧いてしまうのはなぜなのか?それを乗り越えるためには具体的な解決策は何か?」などです。
このように論点を決めるのはそんなに難しいことではありません。論点とは、育成する立場にある人ならだれでも考えなければならないことそのものだからです。なるべく具体的に設定してください。そして、その論点についてディスカッションさせ、会社としての考え方に着地させればいいのです。
極端ではありますが、このような論点の設定→ディスカッション→解説でまずはいいのです。会社で話し合いたいものがあればそれを論点にして、どんどんディスカッションさせながら学ぶ場を増やしていきましょう。まずはこのレベルから確実にスタートさせることが大切です。
もう一つの極意は、社内で実施するためには、研修サイズを極限まで小さくすることです。1日研修を作ろうとするから難しいのです。社内だからこそ、1時間の研修だってできるわけです。私がソフトバンク在籍時は、1時間の英会話レッスンのコンテンツを社内で作りましたし、2時間程度のエクセルやパワーポイントの研修も多数開発しました。
1時間~2時間の研修であれば、だいぶ作りやすくなるのではないでしょうか。それでも研修開発のデザインが気になる場合は簡単な研修デザインの基礎研修を受講し、自分なりに工夫してアレンジしていけばよいと思います。
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