社内講師は最初の5分で全てを見抜かれる
こんにちは。今日は、社内講師のオープニングの重要性についてお伝えしたいと思います。
私は、前職のソフトバンク在職中に、ソフトバンクユニバーシティで研修の内製化を推進してきました。私自身が認定講師として活動しながら、また、100名を超える講師の講師としてTTT(Train the Trainer)というプログラムを開発し、実施してきました。
多くの講師は、多くの業務経験やノウハウを持っていますが、それを「どうわかりやすく教えるのか」という、『教える技術』を持ち合わせた人はなかなかいないのが現状です。大切な経験やノウハウが参加者に届かないのでは意味がありません。新しく社内で講師をやる人は必ず、インストラクションの基礎を学び、確実に自身の知識がしっかり参加者の学びに繋がるような具体的なスキルを学ばないといけません。
私が約2万人以上の社員への講師経験を通じてわかったことは、
社内講師は、実際に研修の場で社員の前に立った時、最初の5分で全てを見抜かれるということです。
講師に対して「この人緊張しているな?」とか「声が震えているな」、「本当に大丈夫なの?」というような不安を、参加者として感じたことはありませんか?講師は、参加者が学習を始める前にこのような不安を絶対に感じさせてはいけません。学習に対する阻害要因になってしまうからです。
さきほどご紹介したTTT(Train the Trainer)プログラムでは、立ち姿勢、発声、ジェスチュア、アイコンタクトなど基礎を徹底的にトレーニングします。
受講者の前に立った瞬間に、堂々とその研修を楽しみながらスタートできるくらいの余裕が出るくらい、繰り返し練習を重ねます。登壇日初日の冒頭から、自信をもって業務での経験やノウハウを伝えてほしいからです。
研修の導入部分5分が安定すると、参加者も必要以上に講師を気にすることなく、学習する内容に自然と意識が向かっていくのです。教える技術の高度な部分というよりは、本当に基礎部分を徹底的に学ぶことが、社内講師として活躍する最初のステップとしては最も大切なことになります。
お読みいただきありがとうございます!