こんにちは。今日は、社内講師に求められるスキルの見える化についてお伝えしたいと思います。

内製化の立ち上げ当初は、インストラクションスキルの基礎的なもので十分ですが、参加者の学びをだんだんと、より深いものにするための発展的な技術を講師陣に伝えていく必要があります。社内講師陣も応用的なスキルを身につけることで、「受講者を巻き込めようになった」「ディスカッションがより活性化した」といった非常に前向きな感想を伝えてくれます。

また、何より受講者からのアンケート結果やコメントからも、学習の効果が目に見えてわかる内容が多くなってきます。

社内講師のモチベーションを維持するためには、登壇するたびに自分自身で「だんだん上達しているな」「社員の反応がよくなってるな」、「多くの感謝の言葉をいただけてうれしい」と感じられることが大切です。そうなるには、講師としてのスキルを向上するための全体像を主管部門が明確に示し、体系的な講師トレーニングをすることが大切です。

具体的には、自社オリジナルのインストラクションスキルをスキルマップとして、体系化して社内講師陣に示すことです。ソフトバンク時代に体系化したものとしては、

・話し手の意図を伝えきるための「伝達力」
・受講者を飽きさせないようにするための「演出力」
・さまざまな受講者にどのように臨機応変に対応していくかという「対応力」

の三つのカテゴリに分け、さらにレベルを「二つ目」「真打」「匠」の三段階に分けて、スキルをマッピングしました。

作成する際には、世の中で活躍されている講師や社内で評判が良い講師、今まで受けた研修講師へのヒアリングなどを通じて、社内講師に必要なスキルを洗い出します。そして、それを少しずつカテゴリ化し、自社オリジナル版の講師スキルマップを構築していくのです。

次にやることは、体系化したスキルマップのスキルごとに研修モジュールを用意することです。自身のスキルレベルが明確になっても、課題を克服するためのトレーニングがなければ意味がないわけです。

そのためにも、人事の講師陣は、自らそれらを体現できるように日々研鑽を積んでおく必要があります。これは、人材開発側の講師と部門や現場の講師との役割の違いでもあります。

人事側の講師は、現場の社員に比べると、業務経験やノウハウは多少、劣るかもしれません。ただ、インストラクションスキルや研修デザインの考え方は、常に一歩先を行っていないといけません。

人事の講師陣は、スキルマップにある要素を自ら体現し、それを教えられるレベルで社内講師をリードしていく存在にならないといけません。単なる研修の事務局担当としての機能だけでなく、企画も講師も両方できるようになることが大切です。講師もできるようになることでより確度の高い企画も立てられるようになります。また、講師の経験は、自身のキャリアアップにつながりますし、会社にとっても育成意識の高い教える人が増えることは評価に値するはずです。

1人でも多くの社員が教える技術を持ち、自身の知識やノウハウを教えあう組織を創るための第一歩を踏み出してみませんか?

お読みいただきありがとうございます!